日本花架拳学会

扇子を扱い身体づくりをする

 

中国武術は長い歴史を持つ伝統的な技です。
種類もその流派も多くあります。
動乱が続き、政権交代の激しい時代を遍歴し系譜も複雑になって今日に至っています。
自己の流派の正当性や、最強であると誇示したいために伝説や虚言もとり込んでいる場合があります。
しかし、現代人はそれらもろもろの虚実を含んだ武術をも大きく包み込み、真髄を吸収し、消化し、自分たちに役立ててゆく方法を取っています。
「桃花扇」は扇子を武器として使用した場合の型ですが、その型が優美であることから、憧れの的となっています。しかし、その習得には時間もかかり、忍耐も必要です。
そこで楽しめる健身術としての桃花扇の簡素化を研究し、新しい型を創作しました。これを「花扇功」と名付けました。

 

「花扇功」は扇子を使い、桃花扇の套路(動作の連続)に入る前に習う扇子の基本功です。
単純な動きから複雑な動きへといざなう楽しい作品です。
「花扇功」は重量や感触を想像しつつ、伸びやかに舞う方向になっています。